豊能町高山で農園「美能緒ファーム」を運営している下田さん。5人の子どものうち2人が発達障害の下田さんは、「発達障害の子は世間になじみづらく、社会に出て傷つくこともあるので、そんな子たちに『うちにおいで』と言える場所を作りたい」という思いで運営しています。

「農作物には水や肥料が必要ですが、やりすぎると根腐れしたり枯れてしまったりすることがあります。子育てもそうだと思いませんか。親が子どもに手をかけすぎると世間知らずに育ってしまったり、放置しすぎると健やかな成長が期待できなくなってしまったり。また、作物に必要な肥料の量はスタンダードが存在します。最初はスタンダードに基づいて肥料を与え、翌年からは様子を見ながら与えます。これも子育てと似ていますね。一人目は育児書通りに育ててみる。二人目以降は経験があるのでアレンジしてみる。でも、一番大切なのは、その子その子の様子をしっかり見てからのアレンジなんですよね。今、この子には何が足りていて何が足りていないのか。農作業を通じてママたちの気づきになればと思います。」と下田さん。

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